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Liqid
第4回 コンポーザブル・インフラストラクチャとは? – Liqid コンポーザブル・インフラストラクチャ
第4回 コンポーザブル・インフラストラクチャとは? – Liqid コンポーザブル・インフラストラクチャ
前回はPCIeデバイスをPCIe expansion chassis(PCIe外付け拡張Box)にまとめて実装、プール化できることを紹介しました。(Disaggredagtion)
しかし、これだけではコンポーザブル・インフラストラクチャとはなりません。
プール化されたリソースのダイナミックコンフィギュレーションを実現し、ベアメタルサーバを構築するにはPCIeファブリックスイッチとリソースの割り当て(ベアメタルサーバのソフトウェア定義)を行うオーケストレーションソフトウェアが必要です。
それらはLiqidの製品でそれぞれ
– Liqid Grid (PCIe switch)
– Liqid Command centor(Web GUI)
で実現されています。
Liqid Grid, 24port Gen3 (x4) PCIe Switch
Liqid Command centor(Web GUI)
下の図のイメージのようにプール化されたコンピュートノード、その他のPCIeベースのプール化されたデバイスがすべてPCIe switchで接続されます。
オーケストレーションソフトウェアのコマンドセンターでリソースの割り当てをし、ベアメタルサーバを瞬時に構築します。
GUIインタフェースで簡単にコンフィギュレーションできます。
ラックイメージは下の図を参照いただければそのイメージをご理解いただけると思います。
その他LiqidのスイッチにはOSイメージを格納するストレージ領域を持っています。
ベアメタルサーバを構築後にOSドライブにPCIeスイッチから任意のOSイメージを直接書きこむことができるのです。
OSイメージの書き込みが終了したら、あとは構築したベアメタルサーバの電源をリモートからONにすればすぐにOSが稼働します。
これらすべてをコマンドセンターから設定できます。
あらかじめOSにアプリケーションをインストールしてイメージを置いておけばすぐにアプリまで含めて動作させることができます。
ワークロードの変化に伴って通常は固定されたServerのコンフィギュレーションを追加・変更するには多大な労力と時間を要するケースがありますがLiqidコンポーザブル・インフラストラクチャではコマンドセンターから簡単にそれらを変更できます。
通常データセンターのリソースの使用率は高くありませんがLiqidのコンポーザブル・インフラストラクチャではそのリソースを有効に活用することができるでしょう。
特に高価なGPUが実装されている場合にはより効果的です。
理想は全てのデバイスがDisaggredagtionされていて、ブロックを組み立てるかのように物理のベアメタルサーバが簡単にリモートから設定できればいいのですが現時点ではシステムメモリとPCIeとではスピードの差が大きくメモリのプール化は困難ですが、将来的には新しいインタフェースのGen-Zと組み合わせることでシステムメモリまでもプール化できるようになるかもしれません。
LiqidではPCIeベースのIntel Optaneメモリのプール化もサポートしていますのでIntel Memory Drive Technology (IMDT)とあわせて使用するとシステムメモリのようにベアメタルサーバに認識させることができます。
全4回でコンポーザブル・インフラストラクチャを説明させていただきました。
なるべくわかりやすくなるようにしたつもりですが、言葉足らずでわからないところがあるかもしれません。
ご質問等ございましたらぜひ、お問い合わせください。
下にコマンドセンターを使用してベアメタルサーバを構築する手順を解説したビデオと2分間にまとめた紹介ビデオを埋め込んでいますので参考にしてみてください。
Liqid Composable Dynamic Infrastructure (CDI) Demo
CDI紹介ビデオ(2分)