LIQID社CDIのデモ展示と隠れたヒット製品 IOアクセラレーター
約一か月前のことになりますが、Inter BEE 2023という放送系の展示会に出展し弊社が扱う
LIQID社のCDI製品を展示致しました。CDIは、「Composable Disaggregated Infrastructure」の
省略形で、PCIeデバイス(GPU、SSD、NIC、FPGA)のコンポーネントをプール化し、プール化
された必要なリソースを選択して容易にベアメタルを構成し、利用できる技術を提供するものに
なります。
Inter BEEでは、昨今のGPU入手性の難しい中、CDIの特長を端的に表す意味において、「GPU
オンデマンドプラットフォーム」という展示を行いました。
これは、分かり易い例として、時間貸しのデータセンターにおいてプール化された
6枚のGPUカードを3筐体のベアメタルに構成を行い、午前中にサーバAに2枚、
サーバBに3枚、サーバCに1枚を割り振り、各サーバを構成。
午後は、サーバCの時間貸しが終了したのでサーバCのGPU1枚をプールに戻し、
サーバAを活用している会社より、GPU性能が足りないので午後には、1枚追加
したいという要請に応えてサーバAにGPUカードを1枚追加して合計3枚に再構成。
夜には、各サーバ構成をいったん解除し6枚のGPUカードを一旦プールに戻し、
5枚のGPUカードをレンダリングサーバDに割当て構成し、深夜に稼働させる、
といったことをサーバに物理的に触ることなく、簡単に行うことが出来る
ものになります。
Inter BEEのブースでは単に筐体のみを展示する形を取っていましたが、実際には米コロラド州に
あるLIQID本社のラボに接続し、リモート接続にてLIQID社CDIのGUIを活用して、プール化された
PCIeデバイス(GPUやSSD)を容易に再構成するデモを行いました。LIQID社CDIのGUIにて、
サーバの電源が入っている状態で、プール化されているPCIeデバイスの再構成を十数秒で行い、
サーバの再起動することなく、GPU等が新たに再構成された状態でOSに認識されている状態も
デモ致しました。
デモを行っている側からしてもPCIeデバイスを切り口にして、ここまで簡単にサーバの再構成が
出来るとは、正直驚きでしかないのですが、実際のデモは、容易でとてもあっけないものです。
実用に供するのには、当たり前でなければいけないのですね。
コンポーネントの一翼を担う製品としてIOアクセラレーター製品についても併せてご案内をさせて頂き
ます。
このカードは、フルハイトフルレングスのGen4 x16 PCIe インターフェイスを持ったAIC(Add-In-Card)
カードです。熱対策としてコンポーネント側のほぼ全面を黒いヒートシンクで覆っています。
カードには、NVMe SSDを実装し、NVMe 1.3 に対応した高スループットかつ低遅延が特徴です。
また、LQD4500には電源障害保護機能が実装されており、電源障害の際のデータ損失を防ぎ、高い
信頼性を持っています。LinuxやWindows のサーバ環境にこのカードを搭載する場合には、特別な
ドライバ等を導入することなくOSのインボックスドライバにより、単に8枚のNVMe SSDドライブが
透過的に見える形になります。
そしてその場合においても「爆速」の性能を提供致します。
この簡単さが非常に受けており、CDIのコンポーネントとしての活用にとどまらず、単体のIOアクセラレーターと
しても活用されています。ソフトウェアRAIDを構成することも、弊社取扱いのNVMe SSD向けハードウェアRAID
ソリューションPliops XDPと組み合わせることも。
LIQID社が、お客様にCDI製品の説明を行い、最後にIOアクセラレーターカードもCDIコンポーネントの
一部として説明すると、その速度に驚き、CDIにも興味があるが、まずは、IOアクセラレーターを使って
みたいという反応が返ってくるとのこと。
性能のより詳細については、弊社Liqid IOアクセラレーター製品ページのダウンロードタブにあるデータシートや、パフォーマンスレポートをご参照ください。
もしこのLiqid社のIOアクセラレーター製品にご興味がございましたら評価用機材もご用意していますので、
是非弊社営業担当迄、あるいは、弊社Webのお問い合わせフォームにてお問い合わせください。
追記:技術コラムに弊社エンジニアによる新たな記事LIQID社の隠れたヒット製品! IOアクセラレーター 「Honey Badger」LQD4500 が掲載されました。